日本一周番外編~一時帰宅時の整備箇所~
皆さんお久しぶりです、フィレオです。
旅の間はブログ更新を妻に任せているので、今回は一時帰宅時に行った整備に関する記事を書こうかと思います。
時は1ヶ月ほど遡り10月19日。
福島県内から関東方面へ向かっている最中、日光市内にてシリンダヘッド周りからのオイル漏れを発見。
幸い自宅からは比較的近距離の地点だった事から一時帰宅して軽いメンテナンスを行う事としました。
~10/20~
一時帰宅した翌日。
Webikeで諸々の部品を注文し、家にある物だけで出来るフォークオイル交換をして行きます。
取り外したフォークからオイルを抜くのですが……ここからが地味に面倒な作業。
4NM7以降(だったかな?)のT90DはFフォークがキャップボルトでは無くサークリップよって留められたプラグで蓋されており、フォークオイルを抜く為には何らかの方法で(サービスマニュアルではプレス機)プラグごとスプリングを沈め、空いた隙間から細い工具を使ってサークリップを外す必要があります。
とにかくプラグが沈んでくれればサークリップは外れるので、ギアプーラーを掛けてスプリングを沈めマイナスドライバーでこじって15分ほど格闘……
外れました。手先が器用な方はこんなの簡単に外せちゃうんでしょうね~
ここまで来たらすぐにフォークオイルが抜けるので、オイル処理箱にぶちまけて行きます。
うわー…真っ黒…
最後に新しいフォークオイルを入れて逆の手順で組戻して完了!
フォークオイルなんて高いものでもないですし、たまにやってやらなきゃダメですね~^^;
~10/25~
Webikeで注文した純正部品がやっと届いたので、ヘッドのオイル漏れを直していきます。
今回は走行距離が10万キロ近いエンジンの為、ついでにカムチェーン、カムチェーンガイド(下側のみ。肝心のテンショナーが当たる上側は廃盤だった為、そのまま続投…)ピストンリングも交換しました。
どうせ腰上開けるならシリンダーやピストンも交換してやれば良かったのですが、将来的に105ccピストンを組む予定があるので今回は見送り。
あと3万キロくらいは持ってくれるでしょ~
先ずはエンジンを開ける前に圧縮上死点出し。
クランク側はメンテナンスホールを開け、フライホイールの合わせマークをクランクケース側の合わせマークに合わせてやります。
カム側はカムスプロケットの合わせマークとヘッド側の三角マークを合わせてやればOKです。
カブとさほど変わらないですねー
シリンダヘッド・シリンダーを外します。
今回バルブのすり合わせはロッカーアームシャフトプーラーを持ち合わせていない事から見送りました。
CRCでチェックしてもIN側EX側ともに漏れは無かったので軽くカーボンだけ落としてやって良しとしました。
カブみたいにボルトで引っ張れば簡単に抜けると思っていたので圧入されているのかと言うほどにガチガチに打ち込まれたロッカーアームシャフトに驚愕。
帰ったらSST買わないとねえ~
尚、ヘッド周りはオイル漏れの当該箇所なのでシリンダの合わせ面共にガスケットを綺麗に剥がしてオイルストーンを当ててやって完成。
これで漏れなくなればいいな~
続いてカムチェーン・ピストンリング交換。
クランクケース左側のジェネレータカバーを外します。
メイトはステータベースが無いのでフライホイールを外さなくてもカムチェーンが交換出来て楽ですね~
フライホイールの隙間からクランク軸にカムチェーンを掛けてやりました。
ここまで来たらクランクケース側のガスケットを綺麗に剥がし、シリンダー取付前にピストンリングとガスケットを新品交換しながら元通りに組んでやれば出来上がりです。
翌日に200kmほど慣らし運転してきました。
エンジンからの異音が収まって良かった~
10/27
再出発前にF/Rスプロケットと針が曲がってスムーズに動かなくなったスピードメーターを交換しました。
この翌日の再出発時のODOは10万キロちょうど。
慣らし運転中に10万キロを達成しているので130km程の減算歴車になってしまいましたが、売る予定もないしまあいいでしょ!
これで今後トラブル無く走れたらいいな~!
(執筆者:フィレオ)